こんにちは。
ドラクエのぼうけんのしょが消えた時の、オレンジ色の文字とあの音楽が今も忘れられない竹原です。
玉樹真一郎さんの本”「ついやってしまう」体験のつくりかた”を読んだ感想
この本を選んだ理由:「ついやってしまう」体験のつくりかた 玉樹真一郎
著者は元任天堂の企画開発者だと本の表紙に書いてあったら、つい買ってしまう。
だって僕らはファミコン世代。
スーパーマリオでゲームの面白さを知ったのだ。
さらに”ドラクエ”、”ゼルダの伝説”など今はやっていないので僕からしたら懐かしいゲームが登場する。
この本ではとにかくプレイヤーが”成長”を実感することによって、ゲームをやめられなくなるのだという。
他にも僕はやったことがないゲーム”ラストオブアス”、”風ノ旅ビト”なども紹介してあるが、知らない人でも深く納得してしまうような仕掛けがたくさん出てくる。
この本自体も読んでいて、心を揺さぶられて、まるでゲームをしているような気持ちになり、一気に読んでしまった。
ゲームが好きな人だけでなく、心理学や行動科学に興味がある方にもオススメだ。
この本での気づき:「ついやってしまう」体験のつくりかた 玉樹真一郎
Q.なぜマリオはヒゲと帽子なのでしょうか。
の答えは「どっちを向いているかがわかるようにするため」だ。
ファミコン時代はとにかく画素が粗かった。
マリオ自体も表紙と比べると全違う(笑)。
だからヒゲと帽子でマリオが向いている方向を表現するためだったらしい。
確かにあのヒゲは日本人からしたらかなりおじさんだと思う。
しかし違和感がなかったのは、キャラクターデザインが優れていたのだろう。
そして何より気づきが多かったのはドラクエだ。
物語が進行するに従って動くプレイヤーの感情までデザインされていたらしい。
”かいしんのいちげき”が出たときの気持ちの昂りや、”ぱふぱふ”という言葉を見たときの安堵感。
そして最終的に最初の街に戻ったときの成長実感まで、全てデザイナーの思う壺だったらしい。
僕も行動経済学や行動科学の本は読んでいたものの、子供ながらにまんまと引っかかっていたと思うと清々しい。
この本で行動を起こそう:「ついやってしまう」体験のつくりかた 玉樹真一郎
巻末に「体験のつくりかた」の使いかた(実践編)があるので、ビジネスの場でここを実践すれば良い。
しかし僕がこの本を読んで行動したいと思ったことは、”もう一度ドラクエをやりたい”だった。
これだけの仕掛けがあったことを知った以上、当時ほど心をもてあそばれることはないと思うが、やってみたい。
名前を入力する時、旅立つ時、”ぱふぱふ”が登場した時、竜王に誘われた時、やはり僕の心はワクワクと迷いに支配されるのだろうか。
自分の人生、自分で守る