こんにちは。
バス停の真ん中でバスを待っているのに、同じバスに乗る白髪の背の高いおじさんにいつも右側から割り込まれる竹原です。
トニー・シェイさんの本「ザッポス伝説」を読んだ感想
この本を選んだ理由:ザッポス伝説 トニー・シェイ
この本は10年前に購入し、線を引いたり折り曲げたりで、再読の妨げになっていたので、数年前に2冊目を購入した。
何が好きかと言うと、トニー・シェイさんが成功したことも間違ったことも書いていて、一緒に人生を共にしてきたような気持ちになれるところだ。
なので、僕は本が一定溜まってくるとBOOKOFFに売ってしまうのだが、この本はずーっと持っている。
先日同僚の誕生日にもこの本を選んだし、たまに見返している。
そんな中、先日アレックス・バナヤンさんの「サードドア」という本を紹介した。
「サードドア」を読むきっかけになったのも、トニー・シェイさんが登場するからだ。
主人公が困った時にクールな存在としてアドバイスをする。
それでまた「ザッポス伝説」を読もうと思った。
そしてもちろんブログに書こうと思った。
彼が読書家であるということも尊敬する理由の一つだ。
僕は読書家に悪い人はいないと思っている。
読書家は純粋で素直。
僕もそうだと思う。
ビジネス:ザッポス伝説 トニー・シェイ
トニー・シェイさんがビジネスを始めたのは小学生の頃。
ミミズの養殖やレモネードのガレージセール、ニュースレターの制作、クリスマスカードの販売、バッジ製造と、
未成年のうちから様々なビジネスに挑戦している。
これまた「サードドア」に登場するウォーレン・バフェットさんに似ている。
ウォーレン・バフェットさんも子供の頃からアルバイトをしてお金を稼いでは投資をしていた。
アメリカの成功者の自伝に良く出てくる話ではあるが、日本でそんな偉人が少ないのはなぜだろう。
僕は小学生の頃、子供は働いてはいけないと思っていた。お金を稼ぐことが良いことではないと思っていたのだ。
これについては、何で知ったかは忘れてしまったが、教育やマスメディアによる刷り込みであると聞いたことがある。
日本のドラマやアニメでは、経営者は悪、醜い存在であるというイメージが強く、アメリカではヒーローとして描かれることが多い。
日本とアメリカで起業したいという子供の数に大差があるのはそういうわけだ。
子供の頃に見たものによってここまで違いが出てしまうと考えると、教育の重要性を感じ、不安になってしまう。
僕ら30代は高度経済成長期の好景気とバブル崩壊後の変わり果てた日本と、リーマンショックで弱り果てた世界を見ている。
自分で稼ぐ力を身につけなければいけないと、肌で危機感を感じている。
だから僕は複業を始めた。
世界に幸せを届ける会社の話だが、トニー・シェイに倣って会社に頼らなくても生きていける人間にならなければならないとも思った。
図書館:ザッポス伝説 トニー・シェイ
トニー・シェイさんが読書家であるということは先ほども述べた。
そして僕も含めて読書家に悪い人がいないということも。
トニー・シェイさんは社員がいつでも本を読んで学べるように、社内に「ザッポス・ライブラリー」という図書館を作っている。
従業員のことを考えている企業らしい発想だ。
今読んでいる中村朱美の「売り上げを減らそう」という本にも従業員を大切にすることの重要性が書いてある。
しかもお客様よりも従業員を大事にするという話だ。
従業員のことを大切にしている会社は業績が上がると思う。
が、それはまた別の話。
その本は後にブログで紹介する。
図書館の話に戻る。
オフィスに本を持ってきて貸し出す人は僕も見たことがあるが、図書館を作っている人を見たことがない。
電子書籍が一般的になっている今、紙の本の存在は危うくなっているのだろうか。
僕はアナログ人間だし、本屋さんの匂いが好きなのでこれからも紙の本を読む。
そして僕も自宅またはワーキングスペースに図書館を作りたいと思っている。
名前は「たけはライブラリー」とかが良いのかなあ。
ご意見を。
公開丸坊主の日:ザッポス伝説 トニー・シェイ
ザッポスは企業文化を大切にしている。
コアバリューを掲示して社員に仕事上の判断軸にしてほしいと言っている。
仕事をする上で大切にすることは人それぞれあるかもしれないが、共通の軸を持つことで仲間や会社との結びつきを感じることができるのだろう。
そのコアバリューの中には「遊び心」や「変なこと」など、「頑張る」「全力で働く」などのメッセージはなく、楽しく働く要素がたくさん入っている。
成果や情熱、意志を求める部分もあるが、全体的にはポジティブ、オープン、冒険、楽しさというイメージが強い。
仕事を楽しむ、幸せを追求する会社らしい。
判断軸自体に前向きさと遊び心があれば、意思統一の難易度というのは下がるのかもしれない。
10年前の本に記してあるアメリカの企業の姿にも追いついていない日本の企業はたくさんある。
みんなで集まって丸坊主にするという挑戦状をメールする社員もいれば、その挑戦にのってくる社長がいる。
何事も楽しもうと言いながら、結局締め付けている日本の社長にも学んで頂きたい。
Happiness:ザッポス伝説 トニー・シェイ
トニー・シェイは「幸せになるために働くのであれば、幸せそのものに焦点を当てるべきだ」と言っている。
自分が幸せになるために、世界の人々が幸せになるために、幸せを届ける会社を作りたいと思ったという。
生産性の高い会社は、社員が会社に対して強い結びつきを感じていることが多くの研究で語られている。
会社に強い結びつきを感じるというのは、社員同士の結びつきが強いということだそうだ。
つまり、社内に親友がいるかどうかが重要になるという。
そもそも仕事や人生に何を求めるかで、その答えは変わってくるかもしれないが、人見知りな僕にとって「社内に親友を作る」は難易度が高い。
だが、自分の幸せや周りの人々の幸せ、ひいては世界の幸せを追求して仕事をしていれば、同じベクトルの仲間が自然と近づいてくるのかもしれない。
今の仕事が幸せに結びついていないようなら自分への問いに答えてみてほしい。
幸せになるために仕事をしているだろうか。
世界の幸せに影響を与えているだろうか。
私のどんな価値観を持っているのか。
私は何に情熱を感じるのか。
私はどんな時にモチベーションが上がっているか。
私の人生の目標は何か。
誰もが「幸せになりたい」と思っているが、まずは自分にとっての「幸せ」とは何なのかを考える必要がある。
自分の人生、自分で守る!